あとがき 

 

 この「天狗の眼」は、小説賞に応募するために書き始めました。もともとは後半のイタリアでの話が本筋でしたが、主人公の平二と芭尾の確執を書いている内に、こんな長編になってしまいました。

 長文ゆえに応募できる賞も少なく、初めに全文をメ○ィスト賞に応募して見事爆沈、前半の幕末編のみを再編し、今は無きファン○ジーノベル賞に応募。一次通過で轟沈です。

 その後は読んでいただいた方々の感想を元に加筆修正して同人イベントにて頒布。存外に好評で、続編を期待する声もちらほら頂きました。

 現在は健康上の理由でイベントに出られないため、こうしてネットを通して作品発表を行っております。

 

 「天狗の眼」はこれで一旦幕引きです。萌えもない、エロもない、こんな熱苦しい作品を最後まで読んでいただいた方に、深く感謝を申し上げます。

 私はこんなお話が大好きです。人種や思想の壁を乗り越えて、立場が異なる者達が仲間となり、お互い助け合って困難を乗り越える。ありがちでベタなテーマですが、私はこんなのが大好きなのです。

 

 現在は同じ世界観でまた違った主人公の活躍を書いておりますが、いずれまた平二の物語を書きたいと思っています。

 

 最後にもう一度、本作品を最後までお読みいただき有難うございました。

 またいつか私の作品があなたの「眼」に留まることを願って

 

 201538

 「ゾンビランド」を見ながら

 末